2014年6月7日土曜日

第3回漫画合宿

 時は満ちた。各々の渇望の想いが皮膚を通過し、わずかに大気を震わせる。それぞれから発せられる微弱な波動は、互いに干渉し、反射し、増波し、次第にこの地の地場を歪めるほどに成長していった。これ以上の歪みはもはや危険。祝祭の準備が急務であった。

 半年という期間を経て、ようやく、あの祝祭を再び迎えられるのだ。魂の祝祭…「漫画合宿」を!!

 西暦2014年6月7日、午後2時、沖縄県那覇市にある沖縄都ホテルにAmy到着。他メンバーに先行してチェックイン。一泊とは思えぬ容量100リットルサイズのスーツケースをホテルスタッフも訝しんだだろうか。

 チェックインに際しては、前夜メンバーに届いた知らせ、May.様が天の川銀河のフォースバランスに異変が見られた故、調和を取り戻すという貴い任務のために、漫画合宿の参加が出来なくなった旨を受付スタッフに伝える事も忘れなかった。今日の宇宙の安寧があるのもMay.様あればこそだ。


(宇宙の安寧 イメージ画像)





 Amyが部屋に入り、諸々の準備をしている所へNeki様到着。やはり大きなスーツケース、その上に大きいトートバッグも追加しての入室。

 Neki様は事前に、謹製の「たびのしおり」「最初の妄想の書」をPDFにてメンバーに送付済みであったが、人数分出力してご持参下さっていた。「最初の妄想の書」はパワーポイントでのプレゼン資料として、今すぐどこかの会議に出しても全く問題ないほどの説得力に満ちた内容。普段、回答を後日に持ち越す性質の管理職にも、前のめりで「よし!!やってみよう!」と言わせるレベル。そのようなスキルを惜しみなく仕事以外に投入する所がNeki様らしい。

 ほどなくしてSugi様が到着。やはり大容量のスーツケースでの入室。一息つく暇もなく、「たびのしおり」のタイムスケジュールに則り、予定をこなさなくてはならない。まずは持参タイトルを、全て並べる。

(今回は少なめのラインナップ100冊ちょっと。タイトルのリストは>>こちら<<に掲載。)


まずは各自持参タイトルのプレゼンである。プレゼンボードの製作はオール手書き。その場で書き、原稿も作らずリハもせず、すぐにプレゼン本番。なのに毎回のメンバーのプレゼンのクオリティの高さは何なのであろうか。

 発表の様子をまずは写真でご覧いただこう。
(Sugi様のプレゼン)

(Neki様のプレゼン)

(Amyのプレゼン)

 いずれプレゼンのダイジェストを動画でアップするので、その時にはここで閲覧できるようにする予定である。

 全員のプレゼンが終わり、一仕事終えたような心持ちになりかけたが、まだまだこれは合宿の序盤。「たびのしおり」のタイムスケジュールは全盛期のピンクレディー級のタイトさなのだ。すぐさまダイニングテーブルに移動し、「ベルばら大喜利」に移る。

 今回はAmy以外は全員「ベルばら大喜利」初心者なので、大喜利のやり方やルールの説明を入れる。途中までだが動画撮影されていたので掲載する予定だが、なんだか動画の貼り付け作業にエラーが出るので、動画のアップはしばしお待ちいただこう。

絵札29枚の大喜利の結果が下記である。ベッド2台に目一杯並べてみた。


 大喜利で脳をギュインギュイン稼働させた故、血糖値も下がり始めたので、予定通り首里池端町の「パスタパスタ」へ移動。イタリアンをモリモリと大量に摂取しながらも、ミーティングを進める。もちろん、この店にも「たびのしおり」「最初の妄想の書」を持ち込んで、議論の結果を各自で書き込みや文章添削していく。傍から見たら、完全に「仕事の打ち合わせしているテーブル」である。決して、仕事に非ず。これは祝祭の一部なのだ。

 さんざん食べ尽くした後に、ダメ押しの「クアトロ・フォルマッジ」をオーダー。4種類のチーズのみのピザに蜂蜜をかけてデザートとして食す。念のため書いておくが、今回の合宿のメンバーは三人で、このクアトロ・フォルマッジは宅配ピザで言えばMサイズである。デザートでMサイズピザ。祝祭であるからこそ許される振る舞いであろうか。この夜の食事が、死後に「暴食」の罪で裁かれないよう祈るのみである。

(クアトロ・フォルマッジ 蜂蜜かかってます)


 膨満感を抱えホテルに戻る。部屋に入ったところで、Neki様が「AKB総選挙」視聴のためにTVを付ける。ちょうど3位の発表が終わったばかりという、「結果とその場の雰囲気だけ知りたい人間にとって最高のタイミング」。まゆゆの1位を確認したところで、テレビは消す。

 ここで、宇宙の安寧の為に、合宿に参加出来なかったMay.様にお電話。どうやら天の川銀河の調和は復活しつつあるようで一同安堵。

 Sugi様とNeki様は、ミーティングで決定した事項で、現段階まで進められる作業やデータ作成の為に、持参したノートパソコンを開く。Amyは呑気に一番風呂を頂き、風呂から上がったところで見た光景がこれ↓である。デキるビジネスウーマン感満載。寝間着でさんぴん茶を飲んでいるのが申し訳なくなるAmy。仕方ない。Amyが持参しているデジタル機器はスマホのみなのだから。


 と、ここでNeki様がやおら嬌声と共に舞を始めたので、これは何かとのチャネリングが開始したのだと思い、チャネラーとしてのNeki様のテクニックを勉強させていただこうとガン見。しかし、Neki様のただならぬ様子はチャネリングでもトランスでもなく、Neki様の十数年来の戦友とも言うべき友人様から秋に出演する舞台の告知が舞い込み、その舞台では、Neki様の「萌え」のどストライクに鎮座する某特撮作品に出演の俳優様との共演と知るに至った結果の、魂からの喜びの舞であり、この舞を「萌えの神」に奉納していた次第なのである。この後、Neki様の奉納はしばらく続いた…。

 ある程度作業が進み、ようやく互いの持参タイトルを読み耽る「耽読タイム」。淑女が寝間着で、無防備に、そしてしどけなくベッドに横たわりながらの耽読。つま先以外がフレームインしていない理由はお察しいただきたい。

 Neki様、Amy、Sugi様の順で寝落ち。部屋の電気が消えたのは午前3時あたりと推定。枕元には読みかけの漫画。合宿の初日がこうして終わった。

 それからわずか4時間後、日曜朝のスーパーヒーロータイムに合わせてNeki様が起床。Amyも起床、約20年ぶりのスーパーヒーロータイム視聴。20年ぶりともなると、特撮戦隊物や仮面ライダーが思いもよらぬ進化を遂げていることに驚愕すると共に、公式が腐女子を意識している番組作りになっていることを感じる。それもこれも隣でNeki様が完全に「腐フィルター」越しでの解説を入れてくださっているからに違いない。

 スーパーヒーロータイムの視聴を終え、「ハピネスチャージプリキュア」の音声を聞きながら身支度、10時にチェックアウト。一路、首里のZooton'sへ。Zooton'sはパンケーキとハンバーガーの店。何をチョイスするかでしばし悩む。Amyはアボカドチーズバーガー、Sugi様はソーセージとチリのパンケーキ、Neki様はベリーのパンケーキ。

 

 既視感を覚えながら、膨満した胃袋を抱え車に乗り込むメンバー。昨日の今日でこの有り様。そして車で移動する先はカラオケボックス。Sugi様がお仕事でしばし離脱。AmyとNeki様でカラオケ入店、各自が習得したいと思っている「課題曲」と呼ぶタイトルをガッツリと練習するためのカラオケである。合コンのようにタンバリンなどで盛り上げたりするなどもってのほか。ただただストイックに、課題曲の自分の歌唱力の至らなさを痛感し、歌唱採点の5項目の点数を確認して改善点を見出し、さらなる高みを目指すのみである。

 入室してまもなく2時間経過というところでSugi様が合流。3人が各自、自己を磨くため、予約しては歌い、予約しては歌いのローテーション。3人とも声大きめなので、自ずとカラオケでも腹筋を活用しまくっての歌唱となり、体力も消耗しながらのカラオケ。「合宿」という言葉は嘘ではなかった。最後の最後が一番消耗するスケジュールとなっていたのだ。

 そしてフリータイムをフル活用して、午後5時30分に解散。第三回漫画合宿は、27時間30分という長丁場。当初の「たびのしおり」のケジュール通りのオンタイムで終了することができた。

 メンバーのやり遂げた、という達成感と表情。ここで「サライ」が流れてきても不思議ではない雰囲気である。長丁場であったにも関わらず、後ろ髪引かれる思いで解散。すでに心は次回の合宿へ。そして合宿のミーティングで決まった様々な事の先にある楽しみへ。

 喜び合おうではないか、今から起こることが確実に楽しいと分かっている、そんな素晴らしい日々を共有できる出会いを得たことを。私達の人生は祝福されているのである。
第三回漫画合宿を振り返って  文責Amy

2 件のコメント:

  1. Amyさま
    すゔぁらしいレポート、ありがとうございます。
    あの日の事が鮮やかに甦って参りました。

    第3回の宿題を粛々と進めるのみでございます。ふふふ・・・
    宿題ってこんなに楽しくていいんだろうかっ?!

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  2. Amyでございます。
    楽しんでいただけたようで何より。ありがとうございます。
    これからの日々が楽しいなんて、本当に幸福です。ふふふ…。

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